現在、わが国のがん罹患者数は85万人、がん死亡者数は36万人に達し、3人に1人はがんで亡くなる時代となりました。治療が進歩したとはいえ、いまだなお、がんは生命を脅かす病の代表です。進行がん、再発、抗がん治療の中止などの「悪い知らせ」を伝えられることは、患者、家族にとって衝撃的な出来事であり、その後の日常生活に大きな影響をあたえ、場合によっては治療選択を誤らせるほどであることが知られています。また同時に「悪い知らせ」を伝える側の医療者にとっても大きなストレスとなることが知られています。

 がんを抱える患者、その家族の後押しをうけ、平成19年4月1日よりがん対策基本法が施行され、その基本理念として、「がん患者の置かれている状況に応じ、本人の意向を十分尊重してがんの治療方法等が選択されるようがん医療を提供する体制の整備がなされること」が掲げられています。この理念を実践するために、日本サイコオンコロジー学会では日本緩和医療学会と力をあわせ、コミュニケーション技術研修会を行っています。この研修会が、がん医療における患者−医師間のコミュニケーションの質向上の一助になれば幸いです。

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2024年03月19日

学会開催CSTを更新しました。

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2024年01月23日

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